粉ものの保存方法と基礎知識。劣化と虫から守りましょう。




あなたは粉ものをどう収納していますか?
この記事を読んでいただいているということは、より新鮮に、より安全に保存したいとお考えだと思います。

お菓子やパンを美味しく安全に焼くには保存・収納はとても大事。

粉の劣化から保存容器についてまで、できるだけの情報をまとめましたのでご参考ください。

粉の品質変化と虫(ダニ)に注意

そもそも、なぜ収納方法に気を使わなければいけないのかを再確認します。

時間が経つと酸化する

粉 劣化 酸化

粉ものは品質の変化、劣化が早いです。

劣化とは酸化のこと。

人間の体も加齢によって酸化、老化していきます。
同じように、粉物も酸化によって品質が悪くなっていくのです。

小麦粉の酸化について小麦・小麦粉の科学さんで言及されています。

なお、長期間にわたって少しずつ酸化が進むため、長年月経過した小麦粉は枯れすぎ(過熟成)の状態になりやすく、パンなど用途によっては使いにくくなることがある。そのため、製粉協会では強力粉6ヶ月、薄力粉1年を賞味期限の目安にしている。

小麦は収穫、製粉後の数日で酸化が始まり、性質が安定してくる。ただし長期間置いておくと酸化しすぎ、品質が変わってしまいます。

油分の多いナッツ類も酸化に注意が必要です。

食品衛生研究所では、油脂の多い食品は酸化すると特に体によくない、としています。

酸素、温度、光、金属、水分等の外的要因により加水分解、酸化、分解、重合などの変敗経路をたどりカルボニル化合物等が生成します。生成物により食品に異臭を生じ、風味、色調等を変化させ栄養成分が分解され、味覚への影響だけでなく人体に有害な作用を及ぼします。

アーモンドなどに含まれる脂質(オレイン酸)は酸化しづらいですが、粉状にすると空気に触れる面積が増えるので、実に比べると劣化は早くなります。

虫が湧くかも…

実際に私も目にしました、長期間放置した粉に湧く虫を…。
袋の中でうごめく様は鳥肌モノです。

小麦粉やお好み焼き粉など、粉ものにはダニ類やシバンムシという小さな甲虫が湧きます。

なぜ虫が湧くのか?その理由は

  1. 袋の隙間から侵入できる
  2. 種類によってはビニール袋を食い破る
  3. 虫の栄養になる
  4. 繁殖しやすい温度・湿度が保たれている

など。

ダニは0.3~0.4mmと非常に小さく、白いので小麦粉に紛れても見つけづらいです。

コナダニが増殖すると、それをエサにするツメダニがやってくるとか、粉をもとにして嬉しくない食物連鎖が始まってしまいます。

粉ものの保存方法とダニの繁殖については、NHKのガッテン!でも取り上げられました。

袋を開けてから平均6ヶ月(最短1ヶ月)の粉で、ダニによる事故(アナフィラキシーなど)が起こっていたそうです。怖いですね。

他にもイネ科にはコクゾウムシなど、嫌~な害虫はたくさんいます…

最低限知っておきたい保存方法3箇条!

粉物 保存方法

品質変化や虫の増殖を防ぐために大事なこと3つ。それは

  • 密閉する!
  • 除湿・乾燥する!
  • 冷蔵・冷凍する!

ことです。

密閉する

まず密閉、一番大事!

何はなくとも、なんとかして密閉しましょう。

虫の侵入予防、湿気予防になります。

開け口をクルクル巻いてクリップや輪ゴム…ではまったく心もとないです。

密閉容器やシーラー、専用クリップなどを使ってしっかり閉じてくださいね。

除湿・乾燥する

乾燥剤、脱酸素剤を使って、できるだけ湿気と酸素を少なくします。

  • 乾燥剤…除湿。湿気を吸ってくれる。シリカゲルなど
  • 脱酸素剤…酸素を吸着する。酸化防止。エバーフレッシュ、エージレスなど

密閉容器にこういったものを一緒に入れておくことで、湿気や酸化による劣化スピードを遅らせることができます。

ダニなどの虫やカビも乾燥を嫌うので、虫対策の効果も期待できます。

乾燥剤と脱酸素剤は一緒に入れても使えます。しかし、脱酸素剤自体に水分が含まれているタイプだと、乾燥によって効果が薄れる場合があります。

乾燥剤併用可と銘打たれている、エージレスZ-PKCなどを利用すると良いかと。

Amazon→(エージレス) Z-30PKC 低水分用脱酸素剤 (200個×1袋)

冷蔵・冷凍する

冷蔵庫・冷凍庫の保存目的はダニ予防、品質変化予防です。

ダニは25度前後の室温を好みます。人間が快適な温度だとダニも快適に繁殖。
冷蔵庫に入れておけばダニが入っても活動・繁殖できません。

また、温度が低い方が劣化を遅らせることができます。

よく「冷暗所で保存…」と書かれているのは、温度が高いと酸化・発酵が進みやすいため。

冷蔵でも劣化を遅らせられますが、長期保存するなら冷凍が向いています。乾燥した状態で冷凍すれば固まることもありません。

密閉保存のしかた3種類!

冷蔵庫と脱酸素、乾燥剤はいいとして。

どうやって密閉するのか?3つの方法を挙げてみます。

  1. 密閉容器に入れる
  2. クリップを使う
  3. シーラーを使う

密閉容器に入れる

メリット:並べて置いて整理しやすい。見た目が良い

デメリット:ものによって価格が高い

一番メジャーな方法。容器に粉を移し替えるだけ、整理整頓もしやすい。見た目にも綺麗です。

冷蔵庫に入れようとすると幅をとる点や、容器そのものがお高い場合があるのが難点。

商品はoxoのポップコンテナ、タケヤのフレッシュロックなど。

ジップロックも密閉性がありつつ空気抜きをしやすいのでおすすめです。小分け冷凍もしやすいですね。

クリップを使う

メリット:挟んで留めるだけで手軽、袋の空気を押し出せる

デメリット:見た目が雑然とする

開封後に専用クリップで留めるだけという簡単なもの。袋のままクリップが付いている、という光景は人に寄っては美しくない…と思うかも。

美観は置いておいても、袋の空気をできるだけ押し出して留められるのは大きいメリットかと。

こういった商品は100円ショップでも売っていますが、きちんとしたメーカーが製造しているものを選んだほうが間違いないでしょう。ウェーロックのクリップは-20度まで対応、老舗で評判も良いですね。

シーラーを使う

メリット:密閉性がしっかり。すっきりしている

デメリット:手間がかかる、袋が小さくなる

シーラーは熱で袋を溶かして接着するという仕組みです。再パックするイメージですね。

きっちり接着でき、容器などを必要としないのですっきりした見た目になります。

反面、粉を使う度にシーラーを取り出してパックするのは手間に感じるかもしれません。

粉の品質を保って美味しい料理を作りましょう

パンやお菓子の味や形をつくるのは粉です。

せっかく粉の産地や成分にこだわっても、保存方法が悪いと劣化どころか虫が湧く…なんて悲しいことか。

ちゃんと保管すれば安心して料理ができます。

思い通りの料理を作るため、ぜひ保存方法もこだわってみてください。


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